【2022年3月ダイヤ改正】JR東日本管内で線路が使用停止された駅【酒々井・羽根尾・武蔵増戸など】

【2022年3月ダイヤ改正】JR東日本管内で線路が使用停止された駅【酒々井・羽根尾・武蔵増戸など】

はじめに

コロナ禍による経営環境の変化や沿線人口の減少に伴い、JR東日本では線路設備の固定費削減のため不要な線路の撤去を進めています。今回は、インターネット上の目撃情報をもとに2022年3月ダイヤ改正前後に撤去または使用中止された線路(信号機が使用停止された線路を含む)をご紹介します。

なお、おそらく本記事は全ての事例を網羅できていないので、もし本記事に紹介した事例以外にご存じの方はページ下部のフォームよりお知らせいただけますと幸いです。事実確認が出来次第追加させていただきます。また、線路撤去等の配線略図への反映は作者が現地調査に行った後となりますのでご了承ください。

下記に挙げたほか、田町駅、青梅駅などで工事に伴う線路の使用停止が発生していますが、これは本題とそれるので割愛させていただきます。

成田線 酒々井駅

上下本線の間にあった中線が使用停止となった模様です(Twitter)。臨時列車のほか「成田エクスプレス」用E259系の短時間の留置にも使用されていた線路でしたが、E259系の折り返しが佐倉駅に変更され用途がなくなったようです。撤去すれば酒々井駅を棒線化することができ、分岐器や連動装置などの固定費削減に貢献できることになります。

成田線配線略図(抜粋)
成田線配線略図(抜粋)
酒々井駅の出発信号機
酒々井駅の出発信号機

外房線 太東駅

上下本線の間にあったホームに面した中線が使用停止となった模様です(Twitter)。

外房線配線略図(抜粋)
外房線配線略図(抜粋)
太東駅の中線
太東駅の中線

吾妻線 羽根尾駅

Twitterにて情報提供をいただきました。ホームのない線路はかつて万座・鹿沢口発着の「草津」用185系の間合い留置に使用されていた線路ですが、特急列車の同駅発着が廃止され数年を経過した今改正にあわせて信号機が使用停止されました。

吾妻線配線略図(抜粋)
吾妻線配線略図(抜粋)

また、砕石輸送のための工事列車の発着があった小野上駅も線路撤去の動きがあります(Twitter)。

中央本線 初狩駅

かつて同駅では八王子支社管内の路線で使用する砕石を発送しておりホキ800形で組成された工事列車の発着がありました。工事列車はかつてスイッチバック駅だった当時の線路を利用して発着していましたが、ホキ800形の八王子支社管内からの撤退に伴いスイッチバック駅時代の線路の信号機が一部使用停止されたようです(Twitter)。保守用機械の留置のための線路としては今後も使用されるかもしれません。

中央本線配線略図(抜粋)
中央本線配線略図(抜粋)
初狩駅構内(2016年撮影)
初狩駅構内(2016年撮影)

五日市線 武蔵増戸駅

上下本線のほかにホームのない側線(上り1番線)があり、かつて夜間滞泊などで使用されていましたが信号機が使用停止されたようです(TwitterYouTube)。

五日市線配線略図(抜粋)
五日市線配線略図(抜粋)

大糸線 信濃森上駅

Twitterにて速報しましたが、相対式ホームどうしをつなぐ跨線橋付近にあった冬季交換設備使用停止の掲示について、2月下旬までは「4月15日まで」と書いてあった期限が「当面の間」に変更されたようです。もしかすると使用停止の期間が長期化するかもしれません。

以前の記事の通り、当駅は定期ダイヤで列車交換がない駅の一つでした。

大糸線配線略図(抜粋)
大糸線配線略図(抜粋)

羽越本線 中条駅

上下本線の間の中線が使用停止のうえ、架線が撤去されていることを確認しました(YouTube)。

羽越本線配線略図(抜粋)
羽越本線配線略図(抜粋)
中条駅構内(2017年撮影)
中条駅構内(2017年撮影)

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