はじめに
2023年3月ダイヤ改正にて、第三セクター2社の最高速度引き下げが発表されました。北越急行では、ほくほく線の最高速度が95km/hに引き下げられ、最も速い各駅停車の所要時間が49分から56分に伸びました。また、しなの鉄道は最高速度を85km/hに引き下げることを発表し、これに伴い軽井沢~篠ノ井間で所要時間が2~3分程度伸びる列車が発生します。本記事では両社のコスト削減施策の詳細を整理したうえで、最高速度の低下にどのような効果があるのか見ていきます。
なお、本記事で紹介する最高速度の引下げは、落石や倒木による脱線を防止する目的で行われているローカル線での低速の徐行運転(いわゆる必殺徐行)とは目的も内容も異なるものです。「必殺徐行」については下記の記事をご覧ください。