はじめに
東北本線などの配線略図を見てみると、上下本線+中線の2面3線の配線が異様に多いことに気づきます。
上図の例では、前沢駅、水沢駅が2面3線となっています。よく見ると、山ノ目駅、陸中折居駅、金ケ崎駅の3駅も、2面3線から中線を撤去した配線となっていることが分かります。
この配線は「国鉄型配線」や「JR型配線」とも言われることがあり、旧国鉄時代に開業した駅でよく見られるものです。本記事では、このような「国鉄型配線」の実例、そのメリット・デメリットを示したうえで、なぜこのような配線が多いのかについて考察します。
※「国鉄型配線」「JR型配線」という用語には定義のゆれがあるようですが、本記事では立ち入りません。