新下り急行線が建設中
竹ノ塚駅のホームに降りました。最初の観察ですので、まず構内の配線を調査します。
竹ノ塚駅は普通のみが停車するため、複々線内側の緩行線のみホームが設置されています。下り急行線と下り緩行線との間には中線が設置されていて、谷塚方の引上げ線と車庫への回送線とを結んでいます。
回送線は下り急行線と平面交差して、東京地下鉄千住検車区竹ノ塚分室へと伸びていきます。朝ラッシュ後には、下り優等列車の合間を縫って車庫に入る日比谷線車両を見ることができます。
工事の資材置場の1つは上り急行線沿いに設置されています。踏切から重機や資材を搬入するため、線路に木材が敷かれています。
さて、工事観察に戻ります。現在線の隣には新下り急行線が建設予定です。すでに工事が始まっていて、跨道橋の鉄骨やコンクリートの型枠が組まれています。
手前の踏切は、高架化の契機となった踏切事故の現場、伊勢崎線37号踏切です。現在では遮断桿は自動化され、警備員が常時配置されています。
工事工程の関係上、下り急行線は単線の高架橋で建設されます。型枠も単線高架橋の形になっています。
ホーム横でも高架橋の基礎工事が始まっています。
こちらにも土留めに使う鋼材が山積みになっています。
ここで、ホームにある列車接近表示器が気になりました。列車が近づくと赤色の「電車がきます」の表示が約0.5秒間隔で点滅するという見慣れないタイプで、日比谷線が地平ホームを発着していた当時の北千住駅から移植されたそうです。仮線切り替え時には撤去されてしまうのでしょう。
駅北側では軽微な線路切り替えが行われていました。従来シーサスの直進側は留置線になっていて、竹ノ塚駅を発車した普通列車は分岐側を通っていましたが、今回留置線が1本撤去され下り緩行線になっているのを確認しました。工事による仮線切り替えとはいえ、かえって自然な配線になったようにも思いました。