入換開始 15:21
酒田駅からやってきたコンテナ貨車です。酒田駅からは入換扱いなので、制限速度25km/hでのんびりと走ってきます。機関車の後ろにはタンクコンテナの載った貨車が続きます。
列車はゆっくりと着発線の1つに入っていきます。その脇では、分岐器の転換を担当する操車掛が待機しています。
到着後、機関車のDE10形は直ちに切り離されて反対側に機回しされます。手前では係員が分岐器を切り替えています。
DE10は一旦停止の後、車列の反対側に連結されました。
再びDE10が動き出し、手前側に貨車を引き出し始めました。
陸橋の手前で突然停止しました。まさかファンサービスで目の前に停めてくれたのでしょうか……?
……そんな訳ないですよね。再び動き出した後、よく見ると最後尾の1両が切り離されていることに気づきました。なぜこれだけ仲間外れにされたのでしょうか。勘の良い方は気づいたのかもしれませんが、この時点の作者には全く分かりませんでした。
酒田駅に通じる線路に引き上げた後、着発線コンテナホームの線路に貨車を押し込みます。有効長より貨車の編成が長く、一部がはみ出しています。
10両のうち6両を切り離し、再び引き上げます。この6両のみ着発線コンテナホームで荷役するようです。
6両の貨車にはすぐに移動禁止合図の黄旗が取り付けられました。
4両を持って着発線に戻り、今度は切り離されていた1両に連結しました。
ここまでの貨車を2編成に分けるだけの作業で、なんと解結3回、連結も2回行われました。線路上しか動かせない貨車の入換には、トラックにはない面倒さがあります。見ている分には面白いのですが、操車係の方の苦労を思うと複雑な思いになります。
5両編成になった貨車を引き連れ、DE10はさらに入換を続けます。
ここで、先ほど1両だけ切り離されていた貨車を見てみます。他の貨車とは違い、20フィートISOコンテナが積載されています。船舶輸送用に規格化されたISOコンテナは通常のJRコンテナよりも長さ・重量が大きいため、荷役には通常のフォークリフトではなくトップリフター(後の写真を参照)が必要です。おそらく酒田港駅ではトップリフターが貯木場線コンテナホームにしか配置されていないため、この貨車のみ別扱いで入換されたのでしょう。