東光高岳小山地区専用線(小山駅)

大型変圧器輸送に使用されている東光高岳小山地区専用線の調査レポートです。

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小山駅

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小山駅の北方には小さな側線群があります。かつては水戸線・両毛線経由の貨物列車などが使用したものだと思われますが、現在は両線ともに貨物輸送が廃止されているため、ときおり回送列車が時間調整のため停車するのみとなっています。

側線は6本あり、うち4本は着発線として使用されています。残り2本は南側が行き止まりになっていて、この2本が東光高岳専用線の貨物列車の発着に使用されているものと思われます。

小山駅の側線群
駅北方

東光高岳専用線は大きく右へカーブして古河電工の工場跡を目指します。一応現役の線路ではありますが、車両の通過頻度は1-2か月に1回程度と非常に少ないため線路のすぐ脇まで畑がせまっています。

白仲第二踏切
線路は右にカーブ
城北線踏切
線路際まで畑が迫っている

カーブの先で線路は工場へまっすぐ進みます。周辺は真新しい一戸建てが立ち並ぶ住宅街で、単線非電化の貨物線とのギャップが面白いところです。

県道339号線と交差
古河電工工場跡をめざす

古河電工工場跡

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しばらく進むと交換設備が現れます。この付近が古河電工の工場跡で、実はここまでの専用線は正式には「古河電工専用線」であるようです。東光高岳専用線の正式な起点はここであり、ここで古河電工専用線から分岐し工場まで続いているそうです。

かつてはこの交換設備から古河電工工場内へも線路が分岐していましたが、1990年ごろに廃止されてしまいました。工場自体も2016年までに売却されてしまったようです。

交換設備の有効長は極めて短くなっています。この専用線の主要な貨物は大物車に積載した大型変圧器で、重量が重いわりに編成の長さが短いためこのような短い有効長でも問題ないのだと思います。なお、実際にはこの設備は列車交換ではなく、JR貨物のディーゼル機関車と東光高岳所有のスイッチャーを付け替えるのに使われている模様です。

第12古河電工踏切
古河電工工場跡の交換設備

交換設備を反対側からみます。

古河電工工場跡の交換設備
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工場の先で線路は再びカーブし、畑の中を進みます。途中にはニュータウンもみられました。

小山東ニュータウン踏切
ニュータウン脇をすすむ

この先にもう1つ交換設備があるのですが、現地調査を失念してしまいました……。

東光高岳小山地区

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東光高岳の工場へ到着しました。構内には線路が3本あり、うち2本が行き止まりになっています。例えばスイッチャーを貨車の前から後ろに付け替えるような簡単な作業でもスイッチャーに2機使用した複雑な入換が必要になり、少し不便な配線かもしれません。構内の線路も短く、手狭な印象です。

東光高岳小山地区構内
構内には線路が3本
分岐器は手動

東側で1本に収束した線路は、道路を渡って工場の建屋内へ入っていきます。この建屋内で大型変圧器が貨車に積載されたり、貨車が本線上を走行するための必要要件を満たしているかの検査が行われているものと思われます。

県道33号線と交差
線路は工場内へ

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