上野東京ライン工事観察記(2014年6月3日)

上野駅

2013年11月以来半年ぶりとなりますが、上野駅の信号機などの設置状況を確認してきました。

鶯谷方の下り出発信号機から見ていきます。新下り本線となる5番線には、現在使用されている東北本線方面の出発信号機の他に、使用停止中ながら常磐線方面の出発信号機も設置されていました。また、その他の6-9番線についても、信号機の下に進路表示機が取り付けられ、東北本線方面と常磐線方面の両方に進入できるようになっていました。東北縦貫線から常磐線方面へ直通する電車は、東北本線上りと平面交差することが指摘されていますが、果たしてどの位の本数が常磐線に直通するのでしょうか。

写真で、出発信号機の下にあるT字型の機械が進路表示機です。進行を現示している9番線出発信号機の下にある進路表示機は、右側（常磐線側）を指しています。

ホーム中間にも場内信号機が設置されています。下り本線となる5番線には下り方向の場内信号機が設置されていました。使用停止中ですが、「5五場（5番線第五場内信号機）」の表示が読み取れました。

一方、7-9番線のホーム中ほどには上り場内信号機がありました。こちらはすでに使用開始しているようです。「（東北本線）第二場内信号機・常磐線第四場内信号機」という複雑な名前の信号機です。

信号機の裏側には、工場生産時のメモ書きと思われる手書き文字が……。

その他、出発反応標識や出発時機表示機も設置されていました。

御徒町方です。5番線から御徒町駅先の留置線まで線路と架線が繋がり、回送列車の運転が始まりました（見間違いだったようです。申し訳ありません）。入換信号機が現示をしていて、線路が光っています。5番線には下り第四場内信号機もありますが、こちらは使用停止中です。

6-9番線には上り第一出発信号機が各ホームについています。もちろんいずれも使用停止中です。また、6番線御徒町方で軌道改良工事をしていました。

その他、上野～御徒町駅間に上り第二出発信号機・下り第三場内信号機、御徒町駅ホーム南端に下り第二場内信号機、秋葉原駅御徒町側に下り第一場内信号機(?)があります（第一・第二についてはあまり確信がありません）。

御徒町駅

上野方です。前述の通り、上野駅6番線～新上り本線で軌道改良工事が行われている関係で、作業員の方の姿が見られます。

最も手前の新下り本線は、留置線～5番線間の回送列車が通っている関係で線路が光っています。線路内の側溝には蓋がされました。

秋葉原方です。先月レポートした時は、新上り本線の渡り線の少し先に車止めが設置されていました。5番線～新下り本線の供用開始の布石か、とも思ったのですが、今回観察した時は工事の都合からか車止めが撤去されていました。

秋葉原駅

御徒町方です。工事用機械が留置されている他はすっかり完成しています。線路が光っているように見えますが、これは試運転などではなく工事用機械が行き来しているためです。

線路脇に側溝の蓋などが散乱しています。

神田方です。線路に騒音防止の砂利を敷き終えたようです。試運転も間もなく始まるのでしょうか。

上野～秋葉原間車窓動画