はじめに
塩尻駅は中央本線みどり湖・小野・洗馬方面、篠ノ井線の4つの方面からの線路が乗り入れており、運転上重要な駅となっています。塩尻駅の配線で特徴的なのが構内に設置されている三角線で、これにより中央東線~篠ノ井線、中央西線~篠ノ井線に加えて中央東線~中央西線の直通列車を進行方向を変えることなく運転することができていました。
皆様ご存じのとおり、このような構内配線はかつて塩尻駅が現在ヤードとなっている箇所(通称塩尻大門信号場)にあった名残りです。中央西線~篠ノ井線の直通列車のスイッチバックを解消するため1982年に塩尻駅が現在の位置に移転したのちも、旧駅にはヤードが残されここから中央西線方面への直通ルートも残置されました。10年以上前までは時折団体列車などが運転されることがあったようで、また2014年10月には東海道本線の災害による不通に伴い短絡線経由で迂回貨物列車が運転されています(下記記事参照)。私が調べた限りではこれが直近での短絡線の最後の使用例だと思います。